ドアクローザの機能について教えてほしい
ドアクローザとは、住宅用ドアでは一般的に内側上部に付き、ドア本体側に付いている箱のような本体部とドア本体とドア枠をつなぐアーム部で構成された部品です。この部品は、開けたドアをゆっくり、静かに閉めるための装置で、内部に密封された油の圧力により閉じる構造になっています。また、通過中の人がドア本体にはさまれないよう、閉まってきたドア本体を人の力で開けられるようになっています。|
|
また、ドア本体を一定の角度で開いた状態で一時的に止める機構が付いたドアクローザもありますが、止まった状態でロックする機構にはなっていませんので、風などにより保持力の限界を超える力がかかるとドア本体は閉まります。|
<img src="https://storage.userlocal.jp/chatbot/images/3a454229-59ee-42c2-bfb1-2acd07c64481.png" width="400px">
したがって、ドア本体を開閉する際に強風が吹いていたり、窓などの開閉によって屋内をとおる突風が発生するなど、ドア本体に強い力が加わった場合は、ドア本体が急に開いたり閉まったりすることがありますので、強風時などにドア本体を開閉する時は、ハンドルをしっかり持ち、ドア本体と枠の間に手などがはさまれないよう注意して開閉してください。|
|
その他、バックチェック機能といい、約70°から油圧が働いて、急激にドア本体が開くことを押さえる機能が付いたものがあります。バックチェック機能が付いている場合、約70°以上ドア本体を開けるときは多少重くなりますが、故障ではありませんのでゆっくり開いてください。|
また、ディレードアクション機能といい、約70°までゆっくり閉まり、高齢者、お身体の不自由な方、荷物を搬入する際の出入りに配慮した機能が付いたものがあります。ディレードアクション機能が働いている区間で閉じかけているドア本体を閉じる方向に強く押したり引いたりしないでください。|
<img src="https://storage.userlocal.jp/chatbot/images/2c1b3498-f87e-4080-9d6c-204cce41cb91.PNG" width="400px">
|
なお、ドア本体を繰り返し開閉することでドアクローザを取り付けているねじがゆるみ、ドア本体が円滑に開閉しなくなることがありますので、ドアクローザを取り付けているねじがゆるんだときには、ねじを締め直してください。|
|
また、季節の温度変化により内部に密封された油の粘性が変化し、温度が高くなる夏場にはドア本体の閉じる速度が速くなることがあり、極端に速度が速くなるとけがをすることがありますのでご注意ください。|
|
ドア本体の閉じる速度は、速度調整弁により調整することができます。「ドア本体の閉まる速度の調整方法」をご参照ください。また、ディレードアクション機能の有無にかかわらず、閉じかけているドア本体を閉じる方向に強く押したり引いたりしないでください。強制的にドア本体を閉めることにより、内部の油が漏れたり、ドア本体を閉める速度の調整ができなくなる原因となります。|
|
ドアクローザ本体から油が漏れたり、部品が破損した場合、放置しておくと閉扉速度の調整が効かなくなり事故につながるおそれがありますので、速やかに建築会社様、工務店様、販売店様、または三協アルミお客様相談室に修理、交換依頼をしてください。